「3つの真実 人生を変える”愛と幸せと豊かさの秘密”」(野口嘉則 著/ビジネス社)を読みました。
「野口嘉則」というお名前はなんとなく著者名として見たことあるなぁと思っていましたが、自己啓発業界(?)では結構有名な方ですね。「鏡の法則」の著者でもあります。
本の内容は物語形式で、順風満帆だった若手経営者がトラブルに見舞われ、不思議な老人に出会って大切なことを教えてもらう。。。という感じです。
老人が語る内容も、他の本にも書いてあったよ。という内容が多いです。
というか、他の本がこの本を真似しているのかもしれませんが。。
- 人は皆深層心理でつながっている
- 宇宙から無条件に愛されている
とかとか。。。。。
でもしかし!内容が結構入ってきます。他の本とも似たようなことが書いてあるのに、しっくりします。
人に認められることを目指すということは、周りの人間の価値観に振り回されることになる。
7 どのようにして人とつながるか?
自尊心を自分で満たせない者は、その不足分を、他人から認められることで補おうとする。しかしこれでは、人からの評価に依存することになってしまい、人から認められなくなることへの恐れがつきまとう。
9 自尊心を自分で満たす
われわれの最大の価値は、取った行動や出した結果にあるのではなく、存在することにあるのじゃ。 これに本当に気づくとき、自尊心は満たされていく。
9 自尊心を自分で満たす ※赤字は追加しました
ふむ、とっても分かりやすいー!
”なぜそれが大切か”や”そうしないとどうなるか”という説明が多いので納得感があります。
その中でも一番しっくりきたのが以下です。
自分を無条件で愛してくれる存在を近くに感じることができたら、それが大きな安心感と自発的な意欲につながる。ただ、その無条件の愛を生身の人間に求めてしまうと、失望することになりかねない。だからこそ、宇宙から無条件に愛されているということに気づく必要がある
13 人間と宇宙の関係
これこれ!これがしっくりきました。
読み方によっては「言い訳」がましくもとれますが、私は正直な印象を持ちました。自分の考えにも近いです。
この点については、他の箇所でこうも述べられています。
人間と宇宙がつながっていることを、君は証明できまい。同様に、人間と宇宙がつながっていないことも、人は証明できない。(中略)であれば、「私はこっちの考え方が好きです」という話し方のほうが楽しいんじゃないかね?
13 人間と宇宙の関係
同感。私もそう思います。
他のスピリチュアル系の本は、著者が完全に「宇宙とのつながり」を信じきっているテイで書かれているものが多いので、その前提を”信じたいけど完全には信じきれていない”私のような凡人が読むと取り残される感じがしますが、上記のような考えでいいのであれば楽ですね。
後半では鏡の法則や感情の取り扱い方についてが書いてあります。
アドラーの本でもあったように、怒りは2次感情(恐れが原因で起こる)だとあります。
で、それ以外の感情に良いも悪いもないので素直に感じろ(そうすれば感情に振り回されなくなる)。だそうです。ふむふむ。
最後の方では、3つの真実が明かされたあとそれらを自分のものにするためのワークも書いてあります。
詳細は本を読んでいただくとして、そのワークのために1日24時間のうちの1%、約15分を確保しろとのこと。
15分というのも自己啓発界隈でよく見かける。。。。キリがいいから?
と、読了したわけですが、本に書いてあった著者のブログも更新されているしオンラインセミナーなどを行っていらっしゃるようです。
執筆時だけでなく、今も活躍されている方だと安心できるので、まずはツイッターをフォローさせていただくことから始めたいと思います。
>主にアイデンティティや心に関する本について。読んでみた の記事一覧