「アルチンボルド展」に行ってみた
上野の国立西洋美術館で開催している「アルチンボルド展」に行ってきました。
今回初めてオーディオガイド借りたけど、良いですね。520円の価値はあります(若干説明と音楽が冗長だった箇所はありましたが)。
音声ガイドを借りると、音声ガイド用のプログラムもくれます。
アルチンボルドって奇妙な寄せ絵(果物や動物の組み合わせで人の顔など別のイメージに見える絵)を描いた画家ってイメージしかなかったですが、寄せ絵自体はアルチンボルド以前から存在していたようです。
で、一番面白いのがコレ!
このお皿自体は小さいものですが、少し奥まった箇所にひっそり展示していあるのが何とも。。。
【例の皿】アルチンボルドの活躍以前に制作された、「寄せ絵」の歴史の中でも重要な作品。ただ来場のみなさん反応しすぎ。ちなみにイタリア語では、本能に従う、頭の弱い男に向ける「男根頭」という俗語があったりします。
— ≪公式≫アルチンボルド展 (@acbd2017) 2017年7月13日
そして数えてみた、多分、男子37人分。 #アルチンボルド pic.twitter.com/uQheklYjst
音声ガイドでもこの作品の俗語の説明をしており、
「イタリア語、直接的過ぎ・・・!!」と軽く衝撃を受けました。
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肝心のアルチンボルドの絵は、四季と4大元素が圧巻ですね。
それぞれ、春・夏・秋・冬と大気・火・大地・水が対になるように制作されたそうです。 1つ1つがとても細かく描きこまれているので、実物のほかに拡大したパネルの展示もあります。 拡大パネルで細かいところもじーっと観察することができるので楽しいです。
よくまぁここまで。。。と感心というか驚きます。
アルチンボルドはハプスブルグの皇帝に仕えた宮廷絵師だったので、皇帝が世界中から集めまくった動植物を目にする機会があったらしく、それらの観察が寄せ絵の各パーツを描くのに役立ったらしいです。
また、宮廷で催されるイベント(馬上試合)のアートディレクターみたいなこともしていたそうで、イベントの装飾デザインの展示などもあり見応えあります。
ハプスブルグ宮廷が作らせたり、収集した品(珍しい石を加工したカップ等)の展示もあり、当時のハプスブルグ家の財力と収集の執念がわかるのも興味深いです。
現在では人道的にアレですが、奇形の人間まで集めちゃったりしています。いくらお金あるっていってもねぇ。。。
とはいえ、展示会はとても面白いのでお近くの方はぜひ!